女性へのAED使用の配慮と注意事項 ブラジャーはどうする?

女性だからAEDを使わない、助けないといった男女差の課題

令和元年5月に、京都大学などの研究チームが公表した調査結果では、学校構内で心停止に至った国内の小中高生へのAEDの使用において男女差があることが指摘されています。特に高校生・高専生になると男女差が大きくなり、
女性の服を脱がせることへの戸惑いが、AEDの使用率や救命行為を妨げ男女差が生じているのではないかと分析されています。

女性に配慮したAEDの使用方法と注意事項

 

服をすべて脱がさなくてもAEDは使用可能

パッドを素肌に直接貼り付ける事ができれば、服をすべて脱がす必要はありません。

 

ブラジャーを必ず外す必要はありません

パッドを素肌に直接貼る事ができれば、ブラジャーを外す必要はありません。服の下で下着をずらして、右の鎖骨の下と左のわき腹に貼り付ける事で対応できます。

その際、ブラジャーのワイヤー部分はパッドに触れさせないように十分注意してください。

 

パッドを貼った後は上から服などで隠してもOK

パッドを素肌に直接貼ったあとであれば、その上からタオルや衣類をかけて肌を隠してもAEDの使用に問題はありません。

 

金属のアクセサリーに注意する

ネックレス等、金属製品のアクセサリーを身に着けている場合は、パッドに触れさせないようにしてください。

パッドに触れていなけければ、ネックレスなどを無理に取り外す必要はありません。

 

妊娠中の女性でもAEDは使用可能

AEDによる電気ショックが胎児に悪影響を与えるといった不安を持つ人も少ないないですが、母体が助からなければお腹の赤ちゃんも助かりません。

心停止が疑われる場合には、妊娠中であってもやる事はかわりませんので、ためらわずにAEDを使用してください。

 

女性でもためらわずにAEDを使用する

重要な事は電気ショックの時間を遅らせない事です。完璧でなくても構いませんので、命を助けるために、勇気を持って一歩踏み出す事が大切です。

 

協力者としてできる事

AEDを実際に使用しない、心肺蘇生を直接行わなくても、協力できる事は沢山あります。

できる限り人目を避ける

救助に必要のない人の目を避けて、プライバシーに配慮します。タオルやマフラー・ストールなどを使ったり、人垣を作り視線を遮ります。

救助以外の目的で近づく人を遠ざける

救助活動を手伝うわけではなく、好奇心でその場に近づく人がいます。中にはその場をスマートフォンなどで撮影し、SNSへ投稿・拡散する人もいます。
そういった悪質な行為から傷病者を守るためにも、救助活動に関わらない人には離れてもらいます。特に傷病者が女性の場合には人目から守ることが大切です。

救急車・到着した救急隊を誘導

人が倒れている場所が屋内であれば、救急隊が到着してから早く傷病者の元にいけるように、外で待機して誘導をする協力者も重要な役割です。

また、傷病者を搬送するためにストレッチャーや担架を運び入れる必要があります。搬送の妨げになる机やイスなどの物をなくし、傷病者の元まで最短距離でいけるように経路の確保も必要です。

高層階であればエレベーターを1階(もしくは救急車の到着階)に止めておきます。自動ドアやオートロックを解除してスムーズに搬送できるようにすることも大切です。

連絡先が分かる場合は傷病者の家族にも連絡を

救急車で搬送された後に様々な治療を受ける中で、内容によっては家族の承諾が必要になる場合もありますので、傷病者の家族の連絡先が分かる場合には、できるだけ早急に傷病者の家族へ連絡しましょう。

女性にAEDを使用して痴漢やセクハラの訴訟のリスクはない

女性に対してAEDを使用すると、痴漢やセクハラと勘違いをされたり、後から訴訟されるといったリスクを気にされる方も多いです。

しかし善意で人を助けるという救命行為の場合には、対象者を害するという悪意などがないかぎり、責任を問われることもなく、罪になる事もありません民法第698条・刑法第37条)。

厚生労働省にて一般市民がAEDを使用するに際しての考え方を検討した内容でも、市民が人命救助のためにAEDを使用する場合、刑事罰、民事罰ともに「原則として免責される」という方針を打ち出しています。

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AEDについて

AEDは『Automated External Defibrillator]』の略称です。日本語での正式名称は「自動体外式除細動器」になります。

AEDは心室細動と言われる重篤な不整脈によって、けいれんし血液のポンプの役割が果たせてない状態の心臓を、正常なリズムに戻すための医療機器です。

従来は医療機器という事で医療従事者しか扱えなかった物が、平成16年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、現在も普及が進んでいます。

AEDによる救命の効果

心室細動によって人が意識を失い倒れた場合、何もしていなければ1分で約7%~10%救命率が下がります。救急車を要請してからの平均到着時間は約8.7分です。そのため、倒れた直後に119番通報をしたとしても、

救急車が到着するまでの間、何もせずにただ待っているだけでは、救急車が到着した時には倒れている人の助かる確率がかなり低くなってしまい、仮に命が助かったとしても重度の障害が残る可能性が高くなります。

そのため、救命活動は1分1秒を争います。少しでも早くAEDによる電気ショックが実行できるような行動を心がけてください。

目の前で人が倒れた場合の心肺蘇生法

 

①周囲の観察

倒れている人の周囲の状況を観察し、安全に救助活動ができる状況であるかを確認します。

②全身の観察、意識の確認

倒れている傷病者に大出血などが無いか、全身の観察を行います。血液に触れるような感染リスクなどがなければ、傷病者の耳もとで「大丈夫ですか?」などと声をかけて反応の確認をおこないます。

この呼びかけに対して反応がない場合には、傷病者は意識がないという判断になります。

③助けを呼んで119番通報とAEDを要請

可能であれば『人が倒れています。誰か来てください!』と助けを呼び、すぐに119番通報とAEDを要請します。

指示をする際には、助けを借りる人を具体的に指名し、「119番通報してください」「AEDを持ってきてください」など、具体的に指示を出してください。

④呼吸の確認

仰向けで倒れている傷病者の胸やお腹の動きを見て、呼吸をしているかどうか判断します。

呼吸が確認できない場合や、判断に迷った場合、普段通りの呼吸がない場合には、すぐに胸骨圧迫を開始します。

⑤胸骨圧迫

傷病者の胸の真ん中(胸骨の下半分)に一方の手のひらの基部(手掌基部)を当て、その手の上にもう一方の手を重ねて置き、強く・速く・絶え間なく圧迫します。

ひじは真っ直ぐに伸ばし、傷病者の体に対して垂直に、体重をかけるように押します。

圧迫は手のひら全体で行うのではなく、手のひらの基部(手掌基部)だけに力が加わるようにしてください。

1分間に100~120回、傷病者の胸が5cm以上沈むように力強く押し込みます。

⑥AEDを使用する

AEDが到着したら電源を入れて、機械から流れる音声ガイダンスの指示に従って下さい。

AEDは電気ショックを行った後、2分間心肺蘇生をするように指示があります。呼吸や意識が戻るまでは流れてくる音声ガイダンスに従って行動してください。

一度AEDの電源を入れてパッドを貼った後は、意識が戻ったとしても、AEDのパッドは剥がさずに、AEDの電源も切らずにそのまま救急隊の到着を待って現状のまま引き渡します。

女性へのAEDの使用をためらわないで

AEDが必要な場面では1分1秒を争います。傷病者が女性であった場合でもためらわず、少しでも早くAEDによる電気ショックを実施して下さい。

必要であるとはいえ、人目の付く場所で衣類を脱がされることに抵抗を感じる女性が多いことも事実です。

衣服を脱がさず、ブラジャーをはずさずに電極パッドを貼る事や、タオルや衣類をかける、できる限りの人目を避けるなど、女性に対する配慮も行いながら、少しでも早く電気ショックを行える事が理想です。

もしもの時のためにも普段から心がけておきましょう。

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